
ニュージーランドでワーキングホリデー、留学、または移住を考えている日本人の皆さんにとって、まず最初にやっておきたいのが、IRDナンバー(Inland Revenue Department Number)の取得です。
この記事では、申請に必要な書類から申請方法、また申請が遅れてしまった場合の対処法まで、わかりやすく説明します。
少しでも不安が解消されるように、お役に立てたら嬉しいです!
申請条件や必要書類、手続きは随時変更されることがあります。このため、ニュージーランド政府の公式サイトでも最新の情報を確認し、申請前に条件をしっかり把握しておきましょう。
IRDナンバーとは?
ニュージーランド国内で働く場合や、税金関係の手続きをする際に必要な番号です。
この番号がないと、非居住者として扱われ、高い税率が適用されるリスクがあります。
申請料金

申請は無料です。
公式サイトからのオンライン申請や郵送による申請、どちらの方法を選んでも費用はかかりません。申請を遅らせず、必要な書類を揃えてすぐに手続きを進めましょう。
申請に必要な書類
日本人が申請する際に必要な書類は以下の通りです:
- 有効なパスポート
入国時に使用したパスポートの詳細が必要です。
- ニュージーランド移民局(Immigration New Zealand)のビザ申請番号
ワーホリビザ、学生ビザ、就労ビザなど、渡航目的に応じたビザ情報を用意します。
- 海外の納税者番号(持っている場合のみ)
日本のマイナンバーや他国での税務番号があれば、それも記載が求められることがあります。
- ニュージーランドでの住所情報
現地での滞在先住所を入力する必要がありますので、事前に確認しておきましょう。
住所がまだ決まっていない場合の対処方法
ニュージーランド到着後、まだ正式な住所が決まっていない場合でも、以下の方法で申請ができます。
宿泊施設の住所を一時的に使用
到着直後に滞在するホテルやホステル、民泊(Airbnbなど)の住所を一時的に使用できます。
ワーキングホリデーや短期留学の方は、最初の宿泊先の住所を申請フォームに入力し、その後、住所が確定した時点でmyIR(ニュージーランド税務署のオンラインポータル)から情報を更新すれば問題ありません。
友人や知人の住所を利用
もし現地に知り合いがいる場合、その方の住所を一時的に使用することも可能です。事前に了承を得ておくと安心です。
一時的な住所を使用する際の注意点
- 届いた郵便物を受け取る手配
税務署からの郵便物が届く可能性があるため、必ずその住所で郵便物を受け取れるようにしておきましょう。滞在が短期間の場合、住所を利用する相手に郵便物の受け取りをお願いしておくと安心です。
- 確定した住所への変更を忘れずに
一時的な住所のままにしておくと、公式の連絡が受け取れない場合があります。滞在先が確定したら、なるべく早めにmyIRから住所を更新することが重要です。
住所が変更された場合の対応方法
ニュージーランドに長く滞在する場合、滞在先の住所が変わることはよくあります。滞在先が決まった後や、引っ越しがあった場合には、myIRアカウントから簡単に住所変更が可能です。
- myIRアカウントの登録
まず、IRDナンバー取得後にmyIRアカウントを作成します。 - 住所情報の更新
ログイン後、アカウント内で「Update my details」もしくは「Change my address」の項目から、最新の住所情報を入力してください。
こうすることで、郵便物や公式連絡が確実に届くようになります。
IRDナンバーの申請方法
日本人がIRDナンバーを申請する際の具体的な手順は以下の通りです。
ステップ 1:オンラインで申請
ニュージーランドに到着後、オンラインでの申請が最も便利でスピーディーです。
IRDの公式サイト(IRD公式ウェブサイト)から申請フォームにアクセスし、以下の情報を入力します:
- パスポートの詳細とニュージーランド移民局のビザ申請番号
- ニュージーランドでの滞在先住所
- 海外の納税者番号(該当する場合)
ステップ 2:身分確認手続きを完了
申請フォームの最後に、ニュージーランド移民局と連携して身分確認を行う許可を求められます。これは、ビザ情報の確認と照合をスムーズに行うためのものです。
ステップ 3:申請完了と通知
申請が受理されると、通常2営業日以内にメールまたはテキストメッセージでIRDナンバーが通知されます。
郵送の場合は、10営業日程度かかることがあります。
到着後すぐに申請できなかった場合の手続き
到着後すぐに申請できなかった場合、「ニュージーランドに既に滞在している人」として申請し直す必要があります。
申請する手順は以下の通りです。
オンラインで申請し、AA運転免許センターで身分証明を行う
オンラインで申請した後、60日以内にAA(ニュージーランド自動車協会)の運転免許センターに本人確認のために訪れる必要があります。このステップを完了しないと、申請が完了しません。
窓口で行う
AA運転免許センターで直接申請をすることも可能です。
申請用紙に記入し、必要書類を持参して最寄りのAA運転免許センターに行くことで、スタッフが申請書類をニュージーランド国税庁(Inland Revenue)に提出してくれます。
ニュージーランド国内にはおよそ100カ所のAA運転免許センターがあるので、最寄りのセンターを利用してください。
普段着、軽装でも登れます!
IRDナンバー取得後の手続き
IRDナンバーを取得したら、以下の手続きを行いましょう:
- myIRアカウントを作成
ニュージーランド税務署のオンラインポータル「myIR」に登録すると、税務情報の確認や更新が簡単になります。給与明細や年次申告の際にも役立ちます。
- IRDナンバーを安全に保管
この番号は税務関連のあらゆる場面で使用されますので、忘れずに記録し、必要なときにすぐに参照できるようにしましょう。
- 情報の更新
住所や連絡先が変更になった場合は、myIRを通じて迅速に更新してください。情報が古いままだと、重要な通知が届かない可能性があります。
まとめ
ニュージーランドでの生活をスムーズに始めるためには、IRDナンバーの取得がとても大切です。この記事では、申請方法や必要な書類、そして取得後の管理方法まで詳しくご紹介しました。
早めに準備をしておけば、現地での生活がぐっと快適になりますので少しでも参考になれば嬉しいです。
さらに詳しい情報が必要な場合は、ニュージーランド税務署の公式ウェブサイトを参照してください。




